高大連携教育プログラム「知に触れる」を開催

2023年12月22日

12月7日(木)、13日(水)と2日に渡り、早稲田大学各学部の先生方による特別講義を、高校2年生を中心に実施しました!

 

早稲田大学では、「現代社会」という答えのない問題、また、そもそも何が問題なのかも分からないような問題、そうした難しい問題に立ち向かうための「たくましい知性」の獲得を掲げており、本校も系属校として、その一端に触れることを目指して本イベントを展開しています。

 

今年度は、13学部(教育学、政治経済学、文学、文化構想学、スポーツ科学、国際教養学、商学、人間科学、社会科学、法学、基幹理工学、先進理工学、創造理工学)の先生方が講義を展開してくださいました! また今年度は、教室での対面型講義と、「Zoom」によるリモート型講義の2つの方法で行われました。

 

さて、講義を受講してみて、生徒はどのような感想をもったのでしょうか。各学部の感想を抜粋してみましょう。

 

塩はただの調味料では無く、国語的、数学的、歴史的な観点から見ると塩が持つ様々な特徴や塩によって発生した出来事、事件などを知ることができた。文化構想学部は、人と関わる全ての事柄について研究を行うので、自分の将来したいことを見つけやすいと思った。

 

本日の講義では地球温暖化の問題について学びました。自分は受ける前まではほぼ人間の影響で地球温暖化が進んでいる、地球温暖化の影響で異常気象が起こっていると考えていたのですが、必ずしも人間だけの影響ではないこと、異常気象などの全部が全部地球温暖化による影響ではないということを学びました。

 

国際教養学部では実験の結果なども全て英語で解説されるから、英語力がとても大切だと思った。大学の授業ではディスカッションで恥ずかしがらずに自分の意見をきちんと述べることが大切だと思った。また、誰かが発言しているときに私語をすることについては高校よりも厳しいように感じた。

 

1のときにあまり実用性を感じる機会がなかった平均や分散、標準偏差などが分散投資の話で大活躍していて、1年前にしっかりと勉強していて良かったと思った。学校でした勉強が日常生活で利用できることが実感できる良い機会だったので、今後の勉強へのモチベーションも上がった。投資だけに限らず、データを分析することは面白いと感じ、以前よりもさらに興味が湧いた。

 

本日の講義では、大人は子どもよりも賢いか。子供の感情をどう見える化するか。というテーマのもとに子供の心理について学んだ。子供には大人にできないいろいろなことができることがわかり、授業内容も興味深く面白かった。文化構想学部と文学部の違いについて学ぶことができ、文化構想の中の心理学の分野でも多くの種類があることがわかった。自分はその中でも社会心理学(科学+AI)という分野に興味がわいた。

 

早稲田の「知に触れる」ことこそが、まさに本行事の狙いですので、高校生には難しい部分が多々あったようです。それでも、少し背伸びをして本物の世界を覗いてみた機会は、この先の進路選択の過程で、きっと活きてくることと思います。多くの生徒が、自分の心の中にあったぼんやりした「何か」を言語化する力を得たり、それに小さな灯をともしたりするきっかけになった、そんな貴重な時間だったように思います。

 

早稲田大学関係者の皆様、貴重な機会をいただきましたこと、心より御礼申しあげます。ありがとうございました。

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